焼香
【しょうこう】
焼香の作法は『浄土真宗本願寺派法式規範(P.8)』によると以下のようになっている。
(1) 香炉の前に立ち止まり一揖。
(2) 進んで着座。
(3) 香盒の蓋をとり、右縁にかける。
(4) 香を一回つまみ香炉に入れる。
(5) 香盒の蓋を閉じる。
(6) 合掌礼拝。
(7) 起立して右足から後退。
(8) 足を揃えて一揖。
(9) 退く。
一揖とは揖拝ともいう。これも『浄土真宗本願寺派法式規範』によると
揖拝とは、起立の姿勢で合掌をせずに上体を約十五度前方に傾けてから、おもむろに元の姿勢にもどすことをいう。 (法式規範1999年第二版 P.5より抜粋)
一揖、揖拝は敬礼動作にあたるので、焼香前にあらためて合掌をする必要はない。
他宗の作法では香を押しいただくこと(つまんだ香を額に持って行く作法)があるが浄土真宗では押しいただく必要はない。 つまんだ香そのものに利益などはないという意味である。
また、会館などで背の高い焼香卓を使用している場合は、起立したまま焼香をする。
参考文献
[1] 『浄土真宗本願寺派 法式規範(改訂版)』(浄土真宗本願寺派 勤式指導所 本願寺出版社 1999年)