仏恩報謝

【ぶっとんほうしゃ】

浄土じょうど真宗しんしゅうにおいて、仏恩ぶっとんとは阿弥陀仏あみだぶつ慈悲じひの恵み、阿弥陀仏から受ける恩のことをいう。仏恩報謝とは阿弥陀仏から受ける恩に感謝し、それに報いることをいう。

浄土真宗では仏徳ぶっとく讃嘆さんだんと仏恩報謝のために仏事ぶつじ(法要、法事、葬儀などすべての勤行ごんぎょう)をつとめる。阿弥陀仏の徳をたたえることにより、阿弥陀仏から受ける恩に感謝し報いるのが仏事を勤める目的である。

また、浄土真宗では信心しんじんが定まった後の称名しょうみょう念仏ねんぶつは仏恩報謝の行であるとされる。

参考文献

[1] 『浄土真宗辞典』(浄土真宗本願寺派総合研究所 本願寺出版社 2013年)

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