経本の取り扱い
【きょうぼんのとりあつかい】
経本は大切なもの
経本は仏事には欠かせないものである。これには私たち衆生を阿弥陀仏の浄土へと往生成仏させる重要な教えが書かれているため、丁寧に取り扱う。
取り扱いのポイント
取り扱いの際には以下の点に気をつける。
- 床や畳に直接置かない(置く場合は下に何かを敷くようにする)
- 開く前と閉じた後に頂く
「頂く」というのは、閉じた状態の経本を両手で持って目線の高さぐらいまで持ち上げる作法である。
勤行の中での取り扱い
浄土真宗本願寺派では、勤行の中では以下のように経本を取り扱う。
- 合掌して念仏を称え、礼拝する
- 経本を持ち、頂く
- 腕を下ろし、経本を開く(前に机(経卓)がある場合には開いて上に置く)
- お経を読む
- 経本を閉じる
- 経本を頂き、置く
- 合掌して念仏を称え、礼拝する
焼香など一旦手を離す必要が出てきた場合には経本を閉じ、頂いてから置く。焼香を行わない場合は基本的には勤行の途中で経本を手放すことはない。また上記の手順を見るとわかるように、最初と最後の合掌礼拝の際には経本は手には持っていない。
参考文献
[1] 『浄土真宗 必携 み教えと歩む』(浄土真宗必携編集委員会 本願寺出版社 2011年)
[2] 『浄土真宗本願寺派 日常勤行聖典』(浄土真宗本願寺派日常勤行聖典編纂委員会 本願寺出版社 2012年)
[3] 『佛事勤行 佛説淨土三部經 (第二十刷)』(浄土真宗本願寺派 教学振興委員会 2003年)
[2] 『浄土真宗本願寺派 日常勤行聖典』(浄土真宗本願寺派日常勤行聖典編纂委員会 本願寺出版社 2012年)
[3] 『佛事勤行 佛説淨土三部經 (第二十刷)』(浄土真宗本願寺派 教学振興委員会 2003年)
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