富楼那（プールナ・マイトラーヤニープトラ）

釈尊しゃくそんの弟子。サンスクリットではプールナ・マイトラーヤニープトラ、パーリ語ではプンナ・マンターニプッタ、漢訳では「富楼那ふるな」「満願子まんがんし」「満慈子まんじし」などと記される。カピラヴァストゥの近郊ドローナヴァストゥというバラモンの村に生まれた。母は釈尊の鹿野苑ろくやおん（ムリガダーヴァ）での最初の説法（初転しょてん法輪ぼうりん）で弟子になった五比丘ごびくの一人、阿若あにゃく憍きょう陳如じんにょ（アジュナニャ・カウンディニャ）の妹であった。バラモンであったが、釈尊成道じょうどうを知ると鹿野苑に向かい釈尊に帰依し出家した。十大弟子の中では最古参ともいわれる。その後各地に赴おもむき、伝道に力を発揮し、弟子の中でもっとも巧みな説法をすることで「説法せっぽう第一だいいち」とたたえられた。釈尊「十大じゅうだい弟子でし」の一人。

参考文献

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