優波離（ウパーリ）

【うぱり】
[人物]　[釈尊]　[十大弟子]
by 梯 良彦 （順照寺）
2019/03/16

釈尊しゃくそんの弟子でし。サンスクリット、パーリ語ともにウパーリ。漢訳かんやくでは「優波離うぱり」「烏波利うぱり」などと記しるされる。カピラヴァストゥに生まれ、宮廷の理髪師りはつしであった。阿那律あなりつ（アニルッダ）とともに釈尊に帰依きえし出家した。よく戒律かいりつに精通せいつうし、これを厳守げんしゅすることに優すぐれていたために「持戒じかい第一」とたたえられた。釈尊入滅にゅうめつ後に行われた最初の聖典せいてん編集会議（第一だいいち結集けつじゅう）では律りつの誦出じゅしゅつを担当し、戒律編集の中心人物であった。釈尊「十大じゅうだい弟子でし」の一人。

参考文献

[1]　『岩波　仏教辞典　第二版』（岩波書店　2002年）
[2]　『仏弟子の生涯　下＜普及版＞』（中村元　春秋社　2012年）

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