六時
【ろくじ】
六時とは時間を表すものである。一日を六つの時で割り晨朝(またはじんちょう)、日中、日没、初夜、中夜、後夜と呼ばれる。
晨朝 | 六時から十時 | 八時頃 | 昼三時 |
日中 | 十時から十四時 | 正午頃 | |
日没 | 十四時から十八時 | 十六時頃 | |
初夜 | 十八時から二十二時 | 二十時頃 | 夜三時 |
中夜 | 二十二時から二時 | 零時頃 | |
後夜 | 二時から六時 | 四時頃 |
それぞれの時間に際し晨朝勤行、日中勤行や日中法要、日没勤行、初夜勤行などお勤めをする時間に対して六時の時刻を依用することがある。
現代では時計が当たり前のようにあり、日時は零時を迎えて日付が変わる認識であるが、古来は日が暮れたら一日が終わり、日が昇ると次の日が始まるという認識であった。そのため、日没→初夜→中夜→後夜→晨朝→日中という流れである。本願寺では六時礼讃とも呼ばれる往生礼讃を度々勤める。なかでも親鸞の命日を讃えた御正忌報恩講では晨朝勤行に一月九日から十五日まで往生礼讃を日没→初夜→中夜→後夜→晨朝→日中という順番で全て勤める。六時全てで七時間弱のお勤めである。
浄土真宗以外にもこの六時に関わる作法は存在し、各宗旨によって様々なものである。
参考文献
[1] 『浄土真宗辞典』(浄土真宗本願寺派総合研究所 本願寺出版社 2013年)